足にできたイボの原因と治し方

ふと気づくとできている足のイボ。
素足で過ごす時には目立ってしまいますし、つい気になって触りたくなりますよね。
特に足裏にできたイボは、歩く度に痛みを感じるなど日常生活の妨げになってしまいます。

実は一口に足にできるイボといっても、その種類と原因は様々です。
そこでこちらでは、足にできるイボの原因と治療方法についてご紹介いていきたいと思います。

足にできるイボの種類と原因

まずは足にできるイボの種類と原因についてご説明していきます!
イボは皮膚病の一種ですが、そのほとんどは良性のもので健康被害はありません。
しかし、稀に悪性腫瘍の場合もあるので、自己判断せずに皮膚科を受診することが大切です。

また、こちらでは医学用語の『疣贅(ゆうぜい)=いぼ』を用いて各症状の説明をしていきたいと思います。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

尋常性疣贅はイボの中でも一般的に多いとされているものです。
足以外にも、顔や手など身体中の様々な場所にあらわれます。
ウイルス感染によって発症し、子供や免疫力の弱っているお年寄りなどに多く見受けられます。

尋常性疣贅は肌同士や、衣服と素肌がこすれあうことの多い場所にできるのが特徴です。
そのためひざ裏や足の裏など、摩擦の多い部位にあらわれます。
また、擦り傷や切り傷が原因でイボが発症することもあります。

ウイルス性イボですが良性のもので、そのままにしておいても害はありません。
しかし、放っておくとどんどん大きくなるのでなるべくイボが小さいうちに皮膚科を受診するのがおすすめです。

老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)

老人性疣贅、または老人性イボと呼ばれているイボはその名の通り高齢者に多くあらわれるイボです。

年齢を重ねた肌に紫外線ダメージが蓄積されることで発症し、日光を直接受けやすい部位にあらわれます。
紫外線によって生成されたメラニンがしみとなり、さらに肌の上に堆積してしまうことによって起こります。
これは、加齢によって肌の新陳代謝が低下し、古い角質やメラニン色素の排出がスムーズに行われなくなるためです。

また、年齢を重ねると肌本来の保水力が失われ、外部からの刺激に非常に弱い状態になってしまいます。
アトピー性皮膚炎や乾燥性敏感肌の方は、乾燥しやすい肌質のため刺激物に対して炎症を起こしてしまうのです。

一般的には60代頃からみられはじめ、80代ではほぼすべての方に発症するともされています。
また、稀に20代や30代の若いうちでも老人性疣贅があらわれることもあるそうです。

足底疣贅(そくていゆうぜい)

足底疣贅は尋常性疣贅の中でも足裏に出現するイボを指します。
こちらもウイルス性感染症の1種です。

ヒトパピローマウイルスというウイルスが原因で、茶色や灰色をしています。
また、常に体重がかかっているためイボ表面が平らにつぶれて、粒状にポツポツとしているのが特徴です。
また、よく見ると薄く血のようなものが見えます。

皮膚がんの可能性

皮膚にあらわれるイボのほとんどは良性のものですが、稀にメラノーマという皮膚がんの一種である可能性もあります。

イボというよりも肥大化したほくろのような見た目で、形がいびつで全体的にぼんやりとした印象なのが特徴です。
色は黒の他に青や灰色など、様々な色が混濁したような色をしていることもあります。
また、その他のイボに比べて比較的大きいのも特徴です。

こうした可能性もあるため、いぼかな?と思ったらすみやかに皮膚科を受診するようにしましょう。
どの病気でもそうですが、なによりも早期発見・早期治療が大切です。

足裏イボ、タコ、ウオノメの違い

足裏にできるイボと似たものに、タコとウオノメがあります。
どちらも皮膚が硬化したような見た目でイボに酷似していますが、原因も対処法も違うのでしっかりと見極めることが大切です。

そこで、イボとタコ、ウオノメのそれぞれの特徴についてご説明したいと思います。
見た目の違いでも判別可能なため、症例の写真を見て自分の足の状態と比べてみると良いですね。

イボ

色は茶色や黒、うっ血したような色など様々で表面がボコボコしてふくらみを感じるのが特徴です。

小さなお子さんや、免疫力が弱っている時にあらわれることが多く、放っておくとだんだん大きくなっていきます。
また、出血を伴うこともあり、感染部位が広がってしまう恐れがあります。

歩いていると痛みを感じ、そのまま潰してしまうこともあるのでまだいぼが小さいうちに治療を行うようにしましょう。

タコ

黄色っぽい色や白っぽい色をしていて、皮膚が硬化したような見た目をしていてあまり盛り上がっていないのが特徴です。

かかとやつま先、親指の腹など、体重のかかりやすい部分にあらわれやすく押してみると軽い痛みがあります。
初期の段階ではなんとなく皮膚がざらざらとして硬いかな?といった感触があります。
放っておいてもあまり生活に差し障りありませんが、素足で過ごす季節などには見た目を気にする方もいます。

ウオノメ

ウオノメは皮膚が硬化して盛り上がっている状態で、タコととても似ています。
しかし、よく見てみると盛り上がっている中央に魚の目に見える芯があるのが最大の特徴です。
こうした特徴から、魚の目(ウオノメ)と呼ばれています!

ウオノメは皮膚と皮膚がこすれあう、長時間圧力がかかることによって生じます。
サイズの合わない靴で歩いたり、長時間立ちっぱなしの仕事をしている方などに多くみられるようです。

また、芯の部分が皮膚に食い込むような形になっていて歩くと激痛が走ります。
進行すると歩くのが困難になってしまうこともあるので、はやめに皮膚科医院を受診したいところです。

足のイボの予防法

ご説明した通り足のイボにはウイルス性のものと、肌の老化が原因のものがあります。
どちらも予防方法としては、これといった医学的な予防治療はないのが現状です。
しかし、少し気を使うだけで発症する確率をぐっと下げることができます。

免疫力を高める

すべてのウイルス性の疾患は免疫力が弱っている状態の時に罹りやすいものです。
ウイルス性疣贅も同様に、身体を崩している時や小さなお子さん、お年寄りに多く発症します。

そこで、日頃から免疫力を高める生活を送ることでウイルスに感染するリスクを回避することができます。
第一に規則正しい生活と、十分な睡眠、栄養バランスに優れた食生活が何よりも大切です。

また、人間の免疫力は体温が1度上がるごとに5倍もアップするとされています。
そのためゆっくり湯船につかる、身体をあたためる食事をとることも大変有効になります。

肌を清潔に保つ

イボの発症を防ぐためには肌を清潔に保つことが不可欠です。

特に保湿は重要になります。
肌を十分に潤った状態に保つことで肌の老化を防ぐだけではなく、外部刺激にも強い肌をつくってくれるのです。
そのため、尋常性疣贅と老人性疣贅のどちらにも有効な予防となります。

また、足に傷ができた際にはできるだけ速やかに傷口を治療するようにしましょう。
ちょっとした傷口からもウイルスは入り込み、イボができる原因をつくってしまいます。

さらに、ウィルス性イボは足以外の部位にも感染が拡大してしまう恐れがあります。
足を触った際には手をしっかりと洗うようにしましょう。

足にできたイボの治療方法

もしイボができてしまっても悪性のものでない限り、著しい健康被害はないのであまり慌てる必要はありません。
しかし、放っておくとイボがどんどん大きくなり見た目や日常生活にも支障をきたす場合あります。

また、イボが小さいうちに病院を受診することで大掛かりな治療を回避することができます。
イボ治療法にも様々なものがありますので、医師と相談の上よく考えてから決めるようにしましょう。

自宅でのケアについても触れていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

液体窒素治療

液体窒素療法では、液体窒素を患部に噴射してイボの組織を破壊します。
凍結療法の1種で、そのまま凝固した液体窒素がかさぶたのような役割を果たしてくれます。
その後経過観察のため再度受診し、問題なければかさぶたごとイボをはがしていきます。

凍結治療は肌の状態によってシミのようなものが残ってしまう難点があります。
しかし、気軽に行うことのできるイボ治療の1つで、治療開始からものの数分で終えることができます。
足以外のイボに対しても幅広く用いられている治療法ですが、多発性のイボには不向きという特性があります。

レーザー治療

炭酸ガスレーザーは、炭酸ガスを使用したレーザーを患部に照射しイボを切除する治療方法です。

角度や深さを調節しつつ患部を根元から切除することができるので、根本的な治療効果を期待できます。
局所麻酔を用いるため痛みも感じず、出血もほとんどないためイボ治療に広く用いられている手法です。

ただしこちらの治療方法は保険適用外となり、治療費を全額自己負担する必要があります。
即日治療が受けられ即効性もあるのでおすすめの治療方法ですが、予算と照らし合わせて決めるようにしましょう。
また、広範囲をまとめて治療するにはあまり向いているとはいえません。

電気メス

電気メスは電気を用いたメスでイボを焼き切る治療方法です。
炭酸ガスレーザーと同様に麻酔を用いてから手術を行うため、ほとんど痛みはありません。

広範囲のイボや肥大化したイボに有効で、こちらも根本的な治療が可能となっています。
傷跡も、通常の擦り傷やかすり傷と同様に日数を経れば綺麗に治ります。
しかし肌質によっては傷跡が残ってしまう可能性もあるので、先生とよく相談してから治療に入りましょう。

薬での治療

飲み薬や塗り薬でイボを治す方法もあります。

よく用いられるのはハトムギから抽出されるヨクイニンという成分で、患部をやわらかくしたり再生機能を高める働きをします。
治療期間はかかりますが、特別な施術を受けることなく自然とイボを取り去ることが可能です。
また、飲み薬の場合は体質改善にも繋がりますのでイボの再発を防ぐ効果が期待できます。

また、こうした薬はドラッグストアでも手に入れることができます。
そのため市販薬を用いて自力でイボを治してしまう方もいます。

自宅でのケア

足のイボにはウイルス性のものもあり、無闇に触ると足以外にも感染してしまうこともあります。

そのため医師の診断を受けるまでは絶対に触らない、爪でひっかかないようにしましょう。
自宅でのケアでは予防方法と同様に、免疫力や肌の保湿力を高めることが有効です。
そうすることで、いぼの範囲拡大や再発防ぐことができます。

正しい治療方法で、足にできたしまったイボもすっきり除去!

足にできるイボにはウイルス性のものや、肌の老化が原因のものなど様々なものがあります。

数多くの症例を経験している皮膚科医を受診すれば、症状にあわせてぴったりの治療方法を受けることができます。
また、いずれも早い段階で医師の診断を受けることで、跡を残さずイボを除去することが可能です。

中には保険適用外となるものもあるため、予算や治療ペースも含め、医師とよく相談の上施術を受けるようにしましょう。